- クライミングはじめたお子様がなかなか上達しなくてなやんでいる人にお勧めです。
- そもそも、練習の仕方がわからない!
簡単に登ってる人が謎すぎる。スパイダーマンなのか?と思っている人いませんか? - なぜ、なかなか上達しないのか原因を理解して、上達するポイントを伝えていきます。
- この記事は4年生でクライミング(ボルタリング)をはじめた娘が2年間で全国トップクラスの結果を出すようになった実経験を入れながら解説していきます。
クライミング(ボルダリング、ボルダー)基礎
健康によく楽しいクライミングは人気が出てきて、競技人口や楽しいクライミングジムも増えてきましたね。パリオリンピックの話もちらほら出てきました。
この記事ははじめての大会で途中リタイヤした娘が2年後にいろんな大会で結果をだした方法を伝えていきます。
はじめたばかりの人が知っておきたい、上手になりたい気持ちに寄り添っていきたいと思います。
今回は一番大切な基礎を振り返ります。
腕や指に頼りすぎない→足で登る
筋肉もりもりの男性が登れず、スリムな女性や子供が登れることがクライミングではよく見かけます。
簡単にこれを我が家の家族(父、母、子)で表にあらわすと以下のようになります。
腕力・握力 | 手の長さ | バランス | 記憶力 | 体重 | 登る力 | |
父 | ◎ | ◎ | × | 〇 | × | 3位 |
母 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 2位 |
子 | △ | × | ◎ | ◎ | ◎ | 1位 |
はい・・・。その通りです。我が家で一番クライミングが苦手なのは私です。
s〇yファミリーではありえないですね。
上の表を見て言えることを整理していきましょう。
- 腕力・握力があって手が長くても一番登れない父。
- 技以外のバランスが一番良い母は2位。
- バランス、記憶力、体重が一番有利な子が1位。
つまり、我が家の例では純粋な手の力より、バランス感覚、記憶力、動きやすい身体が上回ったという結果でした。
実は初心者は見落としがちで、表には書いていない大事なポイントがあります。
それが足です。単純に手の力より足の力の方が強いからです。
普段の生活で移動するときは足を使っている人がほとんどだと思います。
その時足が運んでいるのは、あなたの身体です。
つまり毎日足はあなたの身体の重量分の筋トレをしてるといえます。
(逆に普段から手で移動している人がいれば、逆になると思ます。)
ということは足の使い方が上手でバランスがとれる娘は筋肉もりもりの足で登っているといえます。
つまり強いのは 手<足 を上手に使えてバランス感覚が高いです。
更に体重が軽いのは荷物が小さいので当然疲れにくいのです。
強さのポイント=足の使い方、バランス、体重
保持力とは
クライミング(ボルダリング)をやっていると保持力という言葉を聞くと思います。
保持力=ホールドをどれだけ手でもてるかが大事だと思ってませんか?
ある意味あっていますがそれだけでは不足しています。
すでに勘のいいひとは気づいているかもしれませんが、ホールドを持てたとしても、全体重をかけて移動できるかというと話は別のはずです。
つまり、身体全身を使ってバランスを取り一番小さな力で保持する方法が保持力だと思います。
そのために一番はじめに学んでいただきたいのは、足にしっかり力がかかり、かつバランスの良い状態を作ると保持力は爆発的に上がります。
ひとつの例として足を適度に開き、重心を身体の中心を通る様にして片手でボールドを持つとバランスが取れます。これを「3点支持」といいます。
移動した場合、必ず片足になる時と片手になる時があります。そのときにいかに手に負担をかけないようにして動くかが技術です。
動き「ムーブ」とバランス
ざっくり移動の基本をイメージすると大きく分けると2つあります。
①両足を開いてしっかりホールドに乗って、片手でホルードを持ち、片手が移動する:三角形
②片足でホールドにしっかり乗って、両手でホールドをしっかりもち、片足が移動する:逆三角形
バランスのとり方としては、重心が体の中心にある事が大事になってきます。これが本当の基本ムーブになります。
これを無視して腕の力や握力だけで移動しようとするとすぐに腕は疲れてカチカチになります。
またはバランスとれずに落ちたり、登っている途中で身動きがとれなくなります。
はい。これは完全に私ですね。
これをさけるためには、重心が体の中心にある事が大事になってきます。
つねにきれいな三角があるかを考えて登るといいでしょう。
更に足場を安定させるにはクライミング(ボルタリング)は基本的にシューズの爪先を使って登って行きましょう。(注意:事前の爪切りは忘れない)
重力との戦い
クライミング(ボルダリング)の壁って大きく三種類あります。
- スラブ(89°以下の壁)重力は感じにくいが、ホールドが小さいことが多い
- 垂壁(90°の壁) 登りやすい
- 傾斜(91°以上の壁) めっちゃ重力を感じる 持ちやすいホールド多い
はじめに説明したとおり、ここでは体重が重いと疲れます。3.では重力ともろに戦います。
車と同じで重量が重く大きいと燃費が悪くなります。
それに対応するためには、筋力をあげないといけませんが、筋肉は重いです。
ジレンマですね。
それでも安心してください。クライミングジムで登っていれば、いらない脂肪が減って、使える筋肉がかってについてきます。そうすると日常の生活もすっきりしますよ。
以上、バランス、重量。記憶力(オブザベは前回説明)を磨いて一緒に強くなっていきましょう。